藤田田「40歳までに成功したければ、儲かったあとの目的をつくれ」
なんのために稼ぐか。日本人に足りない視点
■40歳までに成功したいという人には…
学校でもそうだ。医者になりたい、という目的を持っている生徒はそれなら医学部へ進学しなさい、そして、そのためにはこれこれしかじかの勉強をしなさい、とアドバイスすることができる。しかし、進路の定まっていない生徒には、何のアドレスもできない。
金儲けがしたかったら、金儲けは目的ではなく手段だ、ということに早く気がつくことが、成功するコツである。目的を定めて、そのために儲けるプランを立てることだ。やみくもに金儲けに精を出しても命を縮めるだけである。
無目的に金を儲けると酒と女に走りがちであることは、すでに指摘した通りだが、40歳を越えて目的のない金が儲かると、意外に酒と女にも浪費しないものである。いや、酒と女に浪費しようとしても、体力と健康の問題があって、思うように体がいうことをきかないのだ。
そこで、ふと、何か別のことがあるのではないか、と気付き、遅まきながら目的をつくる。
しかし、若いときはこうはいかない。徹夜を重ねてバカ騒ぎをしても体がビクともしないから、貴重な儲けを湯水のごとく浪費して、元の木阿弥になってしまう。気がついてホゾを噛んでも、もう遅い。浪費癖がついては、二度と儲けを手にすることは望めないのだ。
だから、40歳までに成功したいという人には、とくにこの点を強調しておきたい。40歳までに金の使い方を知りなさい。儲かったあとの目的をつくりなさい、と。
人生はたとえプランを立てたところで、そのプラン通りに行くものではない。うまく行ってプラン通りであって、プラン以上にうまくいくことは絶対にありえないといってもいい。
だから、金儲けをする場合も、最低のプランがなければ、とても金など儲からないと知るべしである。
(『頭のいいヤツのマネをしろ』より構成)
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